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F1に対して,日々思うこと…


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ついに今期のF1シーズンも幕を閉じました。ミハエル・シューマッハの劇的な追い上げはしびれました。ミハエル&フェラーリファンでなくとも深夜頑張って起きて見た甲斐があったのではないでしょうか。
最終戦のスーパーアグリの活躍は期待以上のものがありました。
フェラーリ&ミハエルファンにとっては少し残念な気分ではありましたが,果敢なアタックはこれから忘れられることはないでしょう。
それでは,ブラジルGP レビューです。

1. フェラーリの速さは異常とも思えるほど
 レースでは順調に順位を上げて9周目の1コーナーでフィジケラを捕らえた時にフィジケラのフロントウィングとシューマッハの左リアタイアが接触してパンクし,ほぼ1周遅れの最後尾に落ちた。これもレースということで,運はアロンソに傾いていた。
 第2スティントは燃料をたっぷりと積んだ状態にも関わらずトップグループを上回るペースで走り続け,2回目のピットストップのあと,表彰台さえ視界に入るところまで追い上げた。ここまで来るとさすがにオーバーテイクが難しくなるものだが,バリチェロ,フィジケラ,ライコネンが必死に抵抗する中でも華麗なオーバーテイクをみせてくれた。特にライコネンとのバトルはお互いを信頼したぎりぎりの攻防でこれぞF1といった感じだった。
 マッサの優勝だったにも関わらず,レース中多くの場面でミハエルが映し出され,いかにミハエル・シューマッハというドライバーが偉大であるかが証明されたレースだったと思う。
 フェラーリドライバー2人の速さはその他のドライバーより1周当たり1秒以上速いペースだった。マッサはトップ快走だったので,エンジンも抑え目,ペースも抑え目で楽だっただろう。路面温度とレースで使ったブリヂストンタイヤ,フェラーリのマシンの空力特性のマッチングが完璧だった(特にブリヂストンタイヤ)。

2. ブリヂストンタイヤの圧勝
 スーパーアグリの2人のラップタイムの安定性,フェラーリの独壇場を見れば明らかに今回持ち込んだブリヂストンタイヤがよかったといえる。したがって,ウィリアムズとトヨタの4台はあっという間に姿を消してしまったが,完走していれば4台ともポイントが獲得できていた可能性が大きい。

3. スーパーアグリは今期ベストパフォーマンス
 予選ではMF1やトロロッソに大きく後れを取っていたが,レースでは選んだタイヤがよかったのもあるだろうが,安定したラップタイムとファステストラップ10番以内,最終順位10位は素晴らしい結果だと思われる。今期スタート時はSA05でもがき苦しんでいた時代から,シャシー開発もままならない中でSA06になりようやくレースができるようになり,最終的に結果に結びつけた。これは素晴らしい努力の賜物だと思う。スーパーアグリは今年は賞賛に値すると思う。来年,毎GPでQ2進出,数戦でポイント獲得が目標になると思うが,このスピリットなら必ずや達成されるだろう。
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ついに2006年の予選セッションも最後を迎えました。とにかく今年1年間はエキサイティングな予選だったので,非常に良かったと思います。関西テレビにはとにかく放送してくれといいたいところですけど。
フェラーリのテクニカルトラブルが2度連続というのは本当に珍しいことで,運が悪いでは済まされないと思いますが,まだ予選でよかったと思います。レースは71周,挽回できますからね。とにかく,フェラーリ1-2を飾ってほしいと思います。そしてトヨタ勢,ライコネンがルノーの邪魔をして,コンストラクターズタイトルだけでもフェラーリにとってほしいと思います。(まだドライバーズタイトルも応援していますよ,もちろん。レースでは何があるか分からないんで。)
今回のレビューも1回目のピットストップに焦点を合わせていますので,
http://www.formula1.com/race/result/769/24.html
を見ながらチェックしてみてください。

1. 対照的な2人とフェラーリドライバー
 フリー走行~Q2までは2人のフェラーリドライバーはともに他を圧倒する速さだった。しかし,Q3でまたしてもミハエルのマシンが燃料系のトラブルでタイムを記録できずに終わり,10番手からのスタートとなる。マッサは確実なタイムを刻み,楽々とポールを獲得する。対照的な2人となった。ミハエルが10番手からのスタートだと確かに厳しい。トゥルーリ,ライコネンがどこまでアロンソを抑えてくれるのか,このあたりがミハエルがアロンソの前でフィニッシュするポイントとなるだろう。
 燃料の重量がラップタイムに与える影響は小さく1周当たり0.07~0.08秒であり,Q3でコースがきれいになった分を0.3秒とすれば,マッサの1回目のピットストップのタイミングが見えてくる。マッサはQ2でミスをしたため,Q2のタイムはミハエルのタイムを参考にして良いと思う。また,マッサはQ3ではハイドフェルドにスリップについて走れたのでラップタイムは少し速いがセクター3でミスもしている。それらすべてを考慮すると,19~21周目に1回目のピットインと予想する。ミハエルについてはQ3を走行していないので全く分からないが,Q2までのペースを考えるとマッサより少しペースが良いので,20~22周目にピットインするのではないだろうか。

2. 堅実な2人のルノードライバー
 土曜日のフリー走行の時点でポールの獲得は厳しいということは明らかだったと思うので,ルノーらしいコンサバティブな作戦を選択してきた。アロンソはまわりより燃料は多く積んでいると思われる。フィジケラは今回少し苦戦しており,アロンソから0.3秒離されている。Q2とQ3のタイム差から計算される1回目のピットストップはアロンソが21~23周目,フィジケラが19~21周目と予想する。

3. コンストラクター5位争いの4台
 金曜から明らかに調子が良かったトヨタ勢。予選でも調子よくタイムを刻んでいる。ブリヂストンタイヤの選択が良かったようでこれまでのところ好結果が期待される。予想される1回目のピットストップは,トゥルーリが16~18周目,ラルフが19~21周目。ラルフのほうが予選でタイムが出なかったため,燃料を多く積んだと思われる。
 一方のBMW勢もそれなりのタイムアタックだったので,レースではトヨタ勢と接戦を展開することになると思われる。予想される1回目のピットストップは,ハイドフェルドが19~21周目,クビサ21~23周目。
 この4台はいずれもポイントが獲得できる位置にいるので,リタイアが5位を失うことになる。

4. 調子の良いライコネン
 鈴鹿では不運にもタイヤ選択のミスで予選は下位に沈んだが,ここではフロントローに並ぶポテンシャルを発揮した。ノルベルト・ハウグが燃料は少なくないと語っていたが,タイム的には少ないと考えられる。1回目のピットストップは15~17周目前後と思われる。優勝は厳しそうだが,表彰台は獲得できるポジションにはいる。

5. Q2で敗退した上位4台
 この4人のうち,上位3台はQ3に進出したドライバーと非常にタイムが近く,レース戦略次第ではポイントも十分に獲得できる。レースで気温が高くなるとブリヂストンタイヤが良い性能領域に入るようなので,ウィリアムズ勢は期待できる。また,バトンはトラブルが発生したためにQ2で敗退しただけでポテンシャルとしてはバリチェロと遜色ないはずなので,ポイントフィニッシュは十分に可能である。燃料積載量を自由にコントロールできる点をうまく活用してほしい。

6. タイヤの性能は?
 鈴鹿のときはBSが予選1発の速さがあり,レースでは互角となってしまったため,ルノー勢がトヨタ勢を簡単に追い抜いていった。しかし,このブラジルでは1発の速さでもロングランでもBSのほうが上回ると考えられる。

7. 1回目のピットストップの予想・まとめ
Driver\Lap 151617 181920 212223
 Massa <------- --->
 Räikkönen <---------->
 Trulli <------- --->
 Alonso <---------->
 Barrichello <------- --->
 Fisichella <------- --->
 R.Schumacher <------- --->
 Heidfeld <------- --->
 Kubica <---------->
 M.Schumacher <--- ------->
ついに今年のF1も終わりを迎えつつあります,残念です。ミハエルのレースもこれで見納めです。しかし,チャンピオンシップも佳境に入っていて見逃せません。とにかく,フェラーリ勢は1-2を決めて欲しいです。特にアロンソがポイント圏内のフィニッシュならマッサが優勝するとブラジルGP母国優勝者がセナ以来となり面白いです。

1. いよいよ今年もミハエルも最終戦
 ミハエル・シューマッハの日本GPでのエンジンブローにより,フェラーリはドライバーズチャンピオンシップもコンストラクターズチャンピオンシップも厳しい状況に立たされている。ミハエルのエンジンはブラジルGP1戦のみを戦えばよいので,20馬力upのエンジンで優勝を狙っている。またマッサは母国GPであり,フェラーリとしては1-2を飾りたいところ。
 一方のルノー陣営としては,ドライバーズチャンピオンシップで10ポイント,コンストラクターズチャンピオンシップで9ポイント上回っており,非常にコンサバティブな戦いをすることをパット・シモンズはじめいろいろな人が語っている。また,フィジケラにとってはジョーダン時代に混乱した状況の中で初優勝を飾った地でもある。アロンソのエンジンはDスペックで確実に,フィジケラのエンジンはEスペックで速さを追求している。

2. サーキットの特徴
 インテルラゴスサーキットは高低差のある中速のサーキットであり,回り込むコーナーが多いレイアウトとなっている。S1, S3は直線が多いため,エンジンパワー+レスダウンフォースのセッティングでタイムを稼ぎたいが,S2ではRの小さいコーナーが多く,トルク+旋回性の良さ+タイヤのグリップでタイムを稼ぎたい。
 過去の様子・今年の状況から,フェラーリはS1, S3で,ルノーはS2で有利と考えられる。またどちらもブラジルGPを得意としており,どちらが勝ってもおかしくない。
 サーキットが海抜からかなり高い位置にあるため,気温・天候も変わりやすい。雨も降りやすく,コース上にハイドロプレーニング現象を引き起こす「川」が出来上がってしまうこともある。

3. オーバーテイクとピットストップ
 12~13コーナーの立ち上がりで真後ろを走れていれば,短くてもホームストレートでオーバーテイクが可能となる。バックストレートでは抜くのは厳しいと思われる。また,1コーナーで事故が起こりやすいので,セーフティーカーの出動が多いサーキットでもある。  タイヤにはそれほど厳しくなく,ピットストップ時間も比較的短いため,ピットストップは1回~3回すべてが考えられる。ただし,燃料がラップタイムに与える影響は1周当たり0.07~0.08秒なので,セオリーどおりなら予選で極端に軽くするチームはほとんど出てこず,ほぼ全車2回ストップだろう。Q3の15分の走行ラップ数では12周の燃料を消費できるので,上位陣は15~20周で,下位に沈みそうなチームは20~25周積むだろう。その他のドライバーも25周前後の燃料を積むだろう。
とにかく昨日は残念でカテキョなんていう気分ではありませんでしたが,レース後2時間ちょっとしてカテキョにいってきました。教えているときは特にリタイアのことは思い出されませんでしたが,カテキョ終わった後にまた思い出してしまって落ち込んでました。
家に帰ってご飯を食べた後,ネットを見ていると「ミハエル,残念」の記事をいくつも見てまた落ち込んでました。残念でした,ほんと。
レース見ててここまで落ち込んだのは初めてでした。なので,すぐにレース分析には取り掛かれずこの時間になりました。それでは日本GP レースレビューです。

1. 痛すぎるリタイア
 土曜日まではフェラーリ&BSのためのレースになると誰もが予想していたが,レースが始まるとMIタイヤはBSタイヤより安定性において優れていた。それでも2人にトラブルがなければフェラーリ1-2フィニッシュも十分可能な位置にいた。
 まず,マッサは第1スティントで軽度のパンクに見舞われ徐々に空気圧が減少していくという症状(こういった症状はときにある)に襲われた。そのためピットストップを3周早めなければならずピットストップ後にハイドフェルドに捕まってしまいアロンソの1回目のピットストップ後にアロンソの後ろに回ることになってしまった。これでフェラーリの1-2が崩れてしまった。
 アロンソはスタートでトゥルーリを交わせたことでマッサの前に出れたので,うまくトヨタ勢を片付けられたことがアロンソの勝因だといっていいマッサがパンクしなければアロンソと同タイミングでのピットストップだったので,マッサは予選でかなりよいアタックをしたことが分かる。
 2回目のピットストップ終了後でもフェラーリ1-3体制で,フェラーリとしてはまだ満足できるはずだったが,レース中でのフェラーリエンジンが2001年アメリカGP以来となるトラブルで,ミハエルがリタイアすることになった。ここ数年のフェラーリとしてはほんとにほんとに珍しいことでびっくりした。本人も言っているようにこれもレースなのかもしれない。
 アロンソを追うマッサが追い上げを見せようとするもMIタイヤのタレの小ささにスティント後半には逆に引き離されてしまっていた。第3スティントは追い上げをあきらめてポイント獲得に照準をあわせた走りだった。
 フィジケラもMIタイヤの安定性とトヨタの早めのピットインに助けられて,2回目のピットストップが終わったときにはトヨタの2台の前に顔を出していた。ペースとしてはそれほど早くなかったがピットストップ後は常に前が開けた状態で自分のペースで走れていたのが表彰台につながった。

2. ホンダ・トヨタは結果が今の実力
 バトンはMIタイヤの安定性の恩恵で第2スティントを安定して長く走ることができ,トヨタ勢を軽く2回目のピットストップで交わすことができた。ロングスティントを効果的に利用したポジションアップで最近のホンダの戦略はうまく当たっていることが多いと思われる。それに比べてトヨタの作戦は悪くはなかったが第2スティントをもう少し長く設定しても良かったかもしれない。またラルフがタイヤトラブルのトゥルーリに抑えられているのだから見えないチームオーダーを出してBMWに対して1ポイントでもポイントを多く稼ぐべきだったのではないだろうか。そのあたり純粋に勝負させるのは良いがトラブルを抱えているときは協力しあうことも必要だと思う。ライコネンがピットストップに入るまでに1周あたり2秒も遅い状態でラルフは5周近くロスしているので十分にライコネンの前に出られていたことになる。チームとしては2ポイント上乗せできたはずなのに。今,BMWと5位争いを展開しているのにもかかわらずもったいない。

3. ライコネンはグッドパフォーマンス
 予選11番手で奇数列だったことからスタートでポジションをアップした後は1回目のピットストップまで我慢の走りが続いた。ポジションアップできたことで燃料を多く積んだ作戦が生きた。そのすぐ前を走るドライバーがピットに入り,タンクが軽く自分のペースで走れるようになってからは,スティントの後半でMIタイヤが強かったことを考えても,ライコネンの走りは素晴らしかった(ファステストラップでも4番手)。

4. スーパーアグリもグッドパフォーマンス
 琢磨はスタート時からスピードあたりとポジション争いを展開していたし,レース展開が落ち着いてからはモンテイロと戦っていた。モンテイロは速いタイムを刻むときはあったが安定性がなかった。琢磨はそれとは対照的に安定したタイムを刻んでいた。また,ピットストップのロスタイム合計時間でも,琢磨は標準的な44.263秒であるのに対して,モンテイロは49.021秒だったので,ピットストップを遅めにしたモンテイロに逆転されることなかった。ピットも素晴らしかったし,琢磨は素晴らしかった。

5. チャンピオンシップの行方
○アロンソがドライバーズチャンピオンシップを獲得する条件
 ・ミハエルが優勝したときは,アロンソ1ポイント以上獲得すればよい。
 ・ミハエルが優勝以外のときは,アロンソは自動的にチャンピオンシップ獲得。
ミハエルがドライバーズチャンピオンシップを獲得する条件
 ・ミハエルが優勝で,アロンソがノーポイント(9位以下orリタイア)
ルノーがコンストラクターズチャンピオンシップを獲得する条件
 ・ルノーは10ポイント獲得すれば,フェラーリ成績には依らない。
  (獲得ポイントがフェラーリより9点少ないときはポイントの取り方による)
○フェラーリがコンストラクターズチャンピオンシップを獲得する条件
 ・ルノーより10ポイント多く獲得すれば,ルノーの成績に依らない。
  (獲得ポイントがルノーより9点多いときはポイントの取り方による)

 ミハエルがタイトルを獲得するのはちょっと難しいかもしれないが,フェラーリがチャンピオンシップを獲得するチャンスは十分ありそうです。でもここ5戦でルノーもフェラーリも完走率70%なので何があるか分からない。そう信じてブラジルGPを見たいと思います。
エンジンブローでリタイアしたあと,サーキットに詰め掛けた観客に手を振っている姿が国際映像でとらえたとき,見ているほうも泣きそうになりました。

こんな大事なときにエンジンが壊れるなんて!!!

2戦目のエンジンだったから不安はあったんだろうけど。なぜなら前戦,中国GPでマッサはエンジン交換しているので。異なる仕様のエンジンとはいえ,ほんとこんなときにトラブルとは・・・

ミハエルが走っているときはサーキットに活気があるのがテレビからでも分かったけど,リタイア確定後,サーキットもフェラーリのピットもお通夜状態に入ったのが分かりました。それほど日本でフェラーリミハエルか愛されているということですね。

チャンピオンシップアロンソルノーが断然有利となり,ためいきばかりです。片山右京がいってた「くそ~」って感じです,ほんと。

ここは気持ちを切り替えて,ブラジルではミハエルに勝ってもらうしかないですね。とはいっても気持ち切り替えられないですけど,なかなか。はぁ~~
とりあえず最後の鈴鹿でフェラーリ&ブリヂストンがやってくれました!嬉しいですね~とりあえず,ここまでは順調ですなので,明日のレースが楽しみです。
それでは,日本GP 予選レビューです。

1. BSタイヤ,S1が速い

 フェラーリがフロントロー,トヨタがセカンドローを獲得して,ドライ路面ではBSタイヤが強力であることを示した。特にS1でBSタイヤが速く,BS勢は好タイムをマークした。フリー走行からBS勢が有利であることは分かっていたので,フェラーリはもちろんフロントローをねらいに行き,トヨタも前のグリッドを狙いにいったと思われる。

 Q2とQ3のタイムを比較して燃料積載量について分析する。今日はQ3中にもタイヤゴムがコース上についてタイムアップするためそのタイムを0.3秒程度とする。マッサはQ2で大きく失敗したわけではないが,ミハエルと比べる少し遅かったと思うので,14周前後の燃料積載量だと考える。一方同じフェラーリでもミハエルはたっぷり燃料を積んで18周前後の燃料積載量だと考える。フェラーリの作戦としては,マッサルノーと同程度の燃料を積んでおき,第1スティントは先行させて1回目のピットストップが終わるとマッサルノーの前に出てルノー勢を抑える働きをしてもらおうというものだと思われる。この作戦はセカンドローにトヨタが入ったので,2回目のピットストップまで持越しとなるかもしれないが,いずれにしてもフェラーリの磐石な体制には変わりないだろう。

 トヨタ勢はフロントローを取りにいっただけあって燃料は軽く13周前後のショートスティントとなるだろう。オープニングラップでルノー勢に交わされないこと,1回目のピットストップまでにルノー勢に対してマージンを築くことができれば,表彰台の一角に上がることができるかもしれない。トラブルやチーム・ドライバーのミスがなければダブル入賞は十分可能だと思う。

 ウィリアムズ勢は久しぶりにロズベルグが活躍した。Q1,Q2ともにS1,S2が速くルノー勢に匹敵する速さだった。レースペースではウィリアムズは上位4チームに比べて不安を持っているため,Q3は1アタックのみで1回目のピットストップを長めに設定した。1ストップはないと思うが1回目のピットストップは22周目前後ではないだろうか。ここまで引っ張ると,完走すればポイント獲得のチャンスが十分にある。一方のウェバーはQ2でミスを犯したのか2回目のアタックが不発に終わりQ3へのポテンシャルがあっただけに少し残念。(ただし,このGPではタイムから明らかにロズベルグのほうがセットアップは決まっていた)

 スーパーアグリはもちろん頑張ったが,他のブリヂストンユーザーのほうも車開発がなされており,さらにタイヤをうまく使いきったので,Q1ではフェラーリから3.5秒遅れてしまった。それでもミッドランドの1台を食えたので,トラブルなしで完走してほしい。左近についてもとにかく完走してほしい。


2. マクラーレン不発,ルノーはトヨタに敗れる

 マクラーレンの今年の車は基本高ダウンフォース高ドラッグだったが,ここ数戦で改善されていると思っていた。しかし鈴鹿はドラッグが大きいとラップタイムが落ちる典型的なサーキットであるため,結果は如実に現れた。またMIタイヤもBSに比べて出来が悪く,相乗効果でQ2でノックアウトという予選今季ワースト記録となってしまった。レースでも完走してもノーポイントに終わる可能性がある。Q2ノックアウトの救いはマクラーレン得意の第1スティント引っ張り作戦が使えることだろうか。普通に行けばマクラーレンがここまで悪いとは考えられないが,金曜フリー走行でタイヤ評価ができなかったため,誤ったタイヤで予選に望んだと思われる。

 ルノー勢はフリー走行の時点でフェラーリは自分たちより断然速く,トヨタと互角程度である認識していただろう。予選結果よりレースペースを重視してしまったためにサードローという結果になったが,スタートは確実にルノーのほうがいいため,オープニングラップ3-4位で帰って来ることも十分に考えられる。トヨタ勢より燃料は多めに積み,15周前後の燃料積載量だと思われる。この燃料積載量なら1回目のピットストップでトヨタとの位置関係が気になる。フェラーリがずば抜けて速いため,アロンソの最大目標はマッサを抜いて2位になることだろう。

 ホンダ勢もフリー走行やQ2での結果からトヨタ勢及ばないことが明らかだったので,2台とも燃料を積んでQ3をアタックすることになった。ホンダ勢は18周前後の燃料積載量だと思われる。表彰台争いは無理だが,ダブル入賞の望みはある。

 ここ数レース調子のいいBMW勢だが,マリオ・タイセンが事前に語っていたように鈴鹿では際立った速さは発揮できていない。それでもハイドフェルドはQ3まで生き残り20周前後の燃料を積んでのアタックだったと思われる。レースペース,1発の速さともロズベルグと互角の速さぐらいだと思われるので,ここのポイント争いは必死になるだろう。

 レッドブルの今年の車はそもそも鈴鹿に合っていないことは明らかだったが,さらに車の開発がストップし,Q3で2台ともノックアウトされてしまった。レッドブルはすでに来年を見ているのか・・・
1. 車の総合力が求められるサーキット
 スペインGP(at バルセロナ),イギリスGP(at シルバーストーン),トルコGP(at イスタンブール)などと並んで車の総合力が試されるサーキットが鈴鹿サーキットである。これらのサーキットに共通するのは,低速コーナーから高速コーナーまでリズムよく配置されているため,よい車の基本である「高ダウンフォース,低ドラッグ」がラップタイムに顕著に現れる。
 特にここ鈴鹿の場合は,セクター1では1コーナーからS字まで連続的に攻略しなければならず,セットアップもここの部分で速く走れることを重視したセッティングとなる。セクター2はセクター1ほどではないものの低速コーナーがいくつか見られ,またブラインドコーナーになっているので,ブレーキポイントが難しい。セクター3は130Rが改修されトップスピードも落ちたため各車全開で攻めることができるためほとんど差はつかないと思われる。

2. 表彰台争いの中心は?
 ここ数戦の出来を見ても,フェラーリルノー,マクラーレンの3チームが車の総合力では他チームを引き離しているように見える。フェラーリはどちらかといえば高速コーナーとストップ&ゴーが得意なので,セクター1で稼ぐことになる。一方,ルノーは低速コーナーからの立ち上がりが優れているのでセクター2で稼ぐことになる。それぞれ得意分野が違うが,車の総合力という点では大きな差がなさそうである。マクラーレンの今年の車は高ダウンフォース,高ドラッグ型なので,高速コーナーで少し弱い。やはり車の総合力が求められるサーキットなので,これらの3チーム(特にミハエル,アロンソ,ライコネン)で優勝が争われるだろう。

3. 日本勢は?
 フェラーリルノー,マクラーレンの3チームに比べれば,ホンダ,トヨタともに速さを見せつけることはできないと思う。ホンダは今季,ダウンフォースを付け気味のセッティングが多いため,レースでオーバーテイクは難しい。一方,トヨタは高ドラッグで高速コーナーが弱くセクター1が遅いと思われる。この2チームと戦うのはここ数戦ポテンシャルを上げているBMWとなるだろう。車仕上がりも悪くなく,車として特に弱いところは見つからないので,安定して走れる。またハイドフェルドは鈴鹿を得意としているので,それも手助けして,入賞はこの6台で争われると考えられる。

4. スーパーアグリはMF1と勝負
 前戦中国GPで失格となったものの,ウエットでは何とかミッドランド勢を攻略できた。決勝は路面はドライでグリーンの可能性が高いが,鈴鹿では予選,決勝ともにミッドランドを攻略できれば今年の目標はクリアーしたといっていいだろう。

5. ピットストップ作戦は2回が基本
 鈴鹿サーキットは高低差も他のサーキットに比べて大きいため,重量がラップタイムに及ぼす影響は大きい。昨年では,1周当たり4kg弱の燃料を使い,1kgあたり0.043secのラップタイム低下だったので1周余分に燃料を積むと0.15秒近くラップタイムは遅くなる。周回数は53周で,Q3まで進出するものはQ3で9周あるいは10周が消化できる。またタイヤの磨耗の影響が大きいため,下位のドライバーでも1ストップはほとんどいないと思われる。3ストップも若干考えられるが,ポールを取って逃げる作戦が適用できないと厳しい。したがって各車2ストップ作戦で,Q3まで進出するドライバーは13-20-20~15-19-19あたりが理想的。それ以外のドライバーは均等割りからできる限り1回目のピットストップを引っ張る作戦(23-15-15)まで,幅広く考えられる。
 また,予選では雨が予想されるため,コンディション次第では1回目のピットストップまで長めにとるチームも現れると考えられる。BS有利の天候かMI有利の天候か,タイトル争いを左右する土曜の鈴鹿の空となる。
GPの次の日が内定式であることも気にせず見てましたよ,中国GP。
見る前に結構お酒入っていたんで,体はお休みしかけでも,頭と耳と目はフル回転。ウェットからドライにかわる難しいレースで見ごたえあるレースだったと思います。路面の乾き具合とタイヤ交換のタイミングについてまたひとつ勉強になった気がします。マッサを応援している者としては,あのクルサードとの接触はもったいなかった・・・単なるレーシングアクシデントでしたけどね。
それでは,中国GPレースレビューです。

1. タイヤバトルは壮絶
 レース開始前の雨によって路面は予選同様ウエットコンディションとなり,BS勢不利の展開でレースが開始した。しかし,サーキットに風も流れており,テレビの映像でも水しぶきがラップを追うごとに減少してBSタイヤが有利な路面に近づいていくのがはっきりと分かった。第1スティントでミハエルはホンダ勢をオーバーテイクし4位まで浮上するもアロンソとのタイム差は30秒近く開いていた。
 しかし,ここでルノー側がミスを犯す。トップ快走中のアロンソの磨耗したフロントタイヤを大事を見て交換することを決心した。ウェットタイヤがスクラブさせるのに時間がかかることは分かっていたものの10周近くかかり1周あたり遅いときでは5秒近くもロスするとは考えていなかっただろう。何かのトラブルかと思わせるほど,コーナー(特に低速コーナー)の立ち上がりが遅かったため,あっさりとフィジケラとミハエルに先行を許してしまい,新品ウェットタイヤで走行した第2スティントが終わればミハエルアロンソの間には30秒の差が生まれていた。これにて万事休す。ドライタイヤに速めに交換してミハエルを猛追するも慎重に走ればよいだけのミハエルがミスするはずもなく,トップでチェッカーを受け,ドライバーズランキングで1位になった。
 したがってアロンソの敗因はルノーチームのタイヤ交換するかしないかの選択ミスということになる。フィジケラのほうは磨耗が少なかったため交換なしで走ることができ,途中チームオーダー的なチームプレイも見られたが完璧に仕事をこなした。フェラーリはピットのタイミング等も冷静に判断してすべてが的確だった。

2. 最終ラップの出来事
 最終ラップのバックストレートエンドでハイドフェルドが4位を走行中にバリチェロから追突され,リアサスペンション故障による7位フィニッシュに関する問題。ハイドフェルドの主張は,「アルバースがドライタイヤ装着状態でウェットラインで追い抜かせようとして危険だった。さらに後続のホンダ勢と接近してしまった。さらに青旗が振られているのにもかかわらず琢磨はオーバーテイクをしていくという無謀なことをした。これによってさらに後続のホンダ勢と接近してしまった。この2点が問題であり,バリチェロとの接触はレーシングアクシデントである」というものだ。アルバースについてはよく分からないが,琢磨については青旗が出ていなかったとしても周回遅れで順位に大きく影響しないならばオーバーテイクするのはマナー違反であると思う。失格となったもののスーパーアグリとしては今期のよいレースの1つだったといえるかもしれない。

3. ライコネンは優勝のチャンスもあった
 今季はまだ未勝利のマクラーレン。モナコGPといい,ここ中国GPといい肝心なときに限って信頼性のトラブルが原因によるリタイアが相次いでいる。この中国GPではアロンソがフロントタイヤを交換していれば,モナコGPでもセーフティーカーが導入されなければという条件付ではあるかもしれないが。残り2戦でもポテンシャルを発揮して96年以来の未勝利だけは避け,チャンピオン争いのスパイスとなってほしい。

4. ポテンシャルがあるのかどうかも分からなくなってきたトヨタ勢
 ここ数戦,天候やトラブルやアクシデントで1台はポイントフィニッシュしていたが,着実に進歩してきていたはず。ポテンシャルを垣間見ることはできるのだがどうも結果がついてこない。とにかく予選からレースにかけてポテンシャルを発揮しているところを見せてほしい。
雨の影響でブリヂストンユーザーにとっては厳しい戦いとなってしまった。一昔前はBSのウェットタイヤは幅広く機能していたと思ったが,今年のハンガリーの結果からも分かるように,MIのスタンダードウェットがのほうがBSのものより雨の量が予選のような状況のときは性能がいい。BSのスタンダードウェットタイヤの作動領域はかえる必要があるのかもしれない。


○ ミシュラン勢,予選は圧倒的有利

 ハンガリーGPでも見られたようにスタンダードウェット~エクストリームウェザータイヤを使用しなければならないコンディションでは圧倒的にミシュラン勢が有利となった。Q1では赤旗になる直前が最も雨の勢いが小さかったため,ブリヂストン勢にとっては最良のタイムアタックとなるはずだった。Q2,Q3でもその状況は変わらず,Q3にミシュラン勢が9台入ることになった。ミハエルにとっては,会心の出来で何とか6番手タイムを記録できたことは本人も言うようにダメージを最小限に抑えたといえる。

 レースではどのような天気か分からないが,スタンダードウェット~ドライコンディションの場合は,今度はブリヂストン勢が速くなるため,天気次第で結果が大きく変わることが容易に予想される。現在のところ,雨が降る可能性もあるということで,各チームはセッティング,燃料積載量などすべてばらばらであると考えられるため,非常に予想をしにくい。ただひとつ入れることはMI勢では,ルノーはどちらのコンディションでも速く,その次にホンダ,マクラーレンが速い。BS勢ではフェラーリが速いということである。もしかすると,ルノー勢はかなり雨よりのセッティングにしてあるのかもしれないので,晴れたときはミハエルと戦うことになるかもしれない。
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